介護の基本!体位変換のコツとは

介護の現場で体位変換を行うときには、必ず事前に声掛けをしましょう。声掛けをせずにいきなり高齢者の身体に触ってしまうとおどろかれてしまうことがあり、中には不快感を覚えてしまう人も居ます。さらに驚いてどこかに身体をぶつけてしまって怪我に繋がったりするので、安心感を与えるためにも声掛けは忘れずに行うようにしましょう。相手が驚いてしまわないように「身体を動かします」「少し触りますね」などと、優しく声掛けすることが大切です。しっかりとこちらの言葉を理解したことを確認してから、体位変換の準備を行いましょう。

声掛けをして体位変換をする前には、皮膚の状態も同時にチェックします。床ずれを起こしていないか、皮膚が荒れていないかなど軽く確認することが大事です。特に身体に麻痺がある場合は皮膚に異常が起きていることを本人が気付きにくいので、必ず確認してから体位変換をします。体位変換をするときにはシーツと身体が触れる面積を出来るだけ少なくして、摩擦が起きないように工夫します。摩擦を抑えると最低限の力だけで高齢者を動かすことができ、作業が格段に楽になります。また一気に身体を動かそうとするのではなく、身体の一部分を少しずつ動かすようにしましょう。上半身を動かしたら下半身を、脚を動かしたら腕をと順番に動かしていくとスムーズに体位変換が出来るようになるのです。自分で身体を動かすことが出来る部位があれば、高齢者に協力を仰いで一緒に動かすようにするとお互いの負担が軽減されます。
※体位変換に関する参考サイト:「介護士なら身につけたい 体位変換のキホン